人生で最も聴いたアルバムをカウントダウン
これからわたしの音楽人生の集大成として、人生で最も聴いた回数が多いと思われるアルバム10枚をカウントダウンしていくことにしました!!
なぜなら、オッさんになったので多分もうこの順位が大きく変わることはないだろうなぁと思ったからっす。
ポイントは「名盤(だと思う)ベスト10」じゃなくてあくまで「聴いた回数ベスト10」なところですね。
例えば壮大なスケールの作品で「これスゲェ…」ってなっても、回数でいったら聴きやすい作品の方が聴いたりしてますやん?そういう点も配慮してます。
あと、数曲めちゃくちゃ気に入ってても、アルバム通すとそうでもないっていうこともありますやん。今回はアルバム全体を聴いた回数ということでお願いします。
過去の作品に興味があるヤングピープルの参考になったら幸いどす。
聴きやすさと天才性のバランス「Cold Roses」
まず第10位。Ryan Adamsの「Cold Roses」どす。先ほどもいいましたが、これが「名盤」という基準であればWhiskeytownの「Strangers Almanac 」や「Love Is Hell」と迷うところ。
しかし、聴いた回数でいくと聴きやすさと天才性のバランスがダントツで突き抜けているこの作品ですね。
この頃のライアンは短期間にアルバムを連続リリースするなど創作意欲が絶好調だった。怒涛の畳み掛けに夢中になってフォローしていたことを思い出す。
ただのカントリーをイメージしてたら痛い目あう
「カントリー歌手なんでしょ?土臭いのはちょっと…」とか思っている人に今すぐ聴いてほしい作品。
能天気なカントリーをイメージしてたら痛い目にあいまっせ。「Magnolia Mountain 」を聴いてもらえればわかるはず。なんだろうこの他では味わうことのない感情。プログレ並みの展開に圧倒される。乾いているのに湿っていて、カントリー調なのにスリリングなサウンド。
これは当時のライアンにしか書けない傑作だと思うとります。
「Cherry Lane」で地味に革命を起こす
そして、二枚組にも関わらずハイクオリティなメロディの宝庫なんすよ。ライアン屈指の名バラッド「Now That You’re Gone」がさりげなく収録されているだけではなく(この哀愁ヤバい)、「Cherry Lane」で革命を起こしている。ヨーデル×ブルーグラスをオルタナティブverに仕上げたこの創造性に打ち震えたね。メロディも完璧で、酔っ払いのようなグルーヴなのにセンチメンタルなのよ。こんなんライアンにしかできません。
名曲「If I’m a Stranger」サビメロの蒼さ
二枚目も手綱を緩めないライアン。代表曲「If I’m a Stranger」のバランス感覚すげぇよ。イントロとAメロは一歩間違えたらダサくなる曲調にも関わらず、サビメロの蒼さで一気にカタルシスよ。オレの感情もてあそぶライアンよ。コレは本当にライアンならではの特殊能力だと思うわ。
そこからのハーモニカがステキな「Dance All Night」と感動的なピアノ弾き語り「Blossom」三兄弟は後半のハイライトやね。
名アーティストには必ずわけわからんほどの創造力に溢れる時期がある。ライアンにとってはこのアルバムがそのタイミングだったんだろう。
圧倒的ボリュームと多彩でハイクオリティな楽曲。地味だけど凄いアルバムどす。いないと思うけど未聴の方がいたら超オススメっす!
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